無機質でクリーンなライトグレーを背景に、極太でソリッドなブラックのタイポグラフィと、鮮烈なシアンを掛け合わせた、スタイリッシュでモダンな配色設計です。公的団体のサイトでありながら、お堅い行政的なイメージを完全に払拭し、ターゲットのクリエイターに真っ直ぐ響く、洗練されたクリエイティブな空間を作り上げています。
大小さまざまなサイズのロケーション写真を、あえて規則性を崩してリズミカルに散りばめたレイアウトが特徴的。このコラージュのような見せ方が、まるで映画のフィルムのコマや、ロケハン中に見つけた風景の断片を連想させ、豊田市が持つ多様で魅力的な撮影スポットを視覚的に語っています。また、画面を斜めに横切るシアンの図形や、黒帯に白抜きされたキャッチコピーが、サイト全体に心地よい緊張感と映画のポスターのようなドラマチックさを与えています。中盤以降のロケーションの詳細や支援実績といった具体的な情報セクションでは、一転してグリッドに沿った端正なレイアウトを採用。画面中央に常にフォーカスマークがありカメラのファインダーを覗いているような遊び心を感じさせます。映像を通して世界とつながるという情緒的なブランドメッセージと、撮影地としての機能性・利便性を伝える情報設計が高度に融合した、優れたデザインです。