「異所って何だ?」という素朴な問いかけが、画面中央で弾むように現れる。メディカル領域のサイトとは思えないほど、軽やかで色彩豊かなファーストビューが印象的だ。「脂肪」や「疾患」といった重くなりかねないテーマを扱いながら、丸みを帯びたゴシック体と愛らしいキャラクターの存在が、ユーザーの警戒心をすっと解きほぐしていく。スクロールするたびに、専門的な知見がコミカルなイラストと共に現れ、まるで絵本をめくるような感覚で知識がインストールされていく。流れるテロップや視線を誘導するあしらいなど、トレンド感のあるWeb表現を取り入れつつも、情報の可読性は決して損なわれていない。「やってみた」などの実験的なコンテンツでは、研究者の遊び心が垣間見え、企業としての親しみやすさが画面越しに伝わってくるようだ。
全体を通して、サイエンスへの敬意と、それを伝えるためのユーモアが絶妙なバランスで共存している。ただ情報を羅列するのではなく、知的好奇心をくすぐりながら解決策(ソリューション)へと導くストーリーテリングが見事。専門的な医療情報と生活者の距離を、デザインの力でぐっと縮めることに成功した、架け橋のようなWebサイトである。